明日の農業担い手育成杉戸塾 まとめ R6.12

令和6年12月議会一般質問 まとめ

杉戸町には「明日の農業担い手育成杉戸塾」があります(以下 担い手塾)。新規就農希望者を町、農業委員会、埼玉みずほ農業協同組合、埼玉県農林振興センターが一体となり支援する制度です。

 担い手塾があるということは、新規就農者を受け入れる体制がしっかりあると一目で分かるものであります。杉戸町は新規就農者募集の強力な武器を1つ持っていると言えます。

 その上、杉戸町は全国的に見れば東京に最も近い農産地であり、売り先(人口、直売所)も多く、交通アクセスも整っています。新規就農者から見たらとてつもなく好立地にあると考えられます。

  未来に直結する、そして杉戸町の魅力となり得る、非常に重要な役割を担う担い手塾について伺います。

太田 4年程前の塾生が、2年間真面目に研修を受けていたにも関わらず、当時の県や町の担当者の指示の食い違いなどにより、どうする事も出来なくなり心身を壊して辞めていった。若者の人生を踏みにじり、守れなかった事は重く受け止め、二度とそのような事が起こらぬよう対策が必要と思うがいかがか。

 塾生の圃場確認や個別面談などを行った際には、塾生の課題や悩み、心のケアなどを確認しながら、人事異動等により担当者が替わったとしても対応に不備がないよう、業務マニュアルを徹底。また、塾生ごとの個別ファイルにて担当内で情報共有するとともに、事務の引継ぎ等も徹底してまいりたいと考えます。

太田 塾生サポートメンバーに10年目くらいの新規就農者を1名加えるのはどうか。ゼロから始める苦労をしており、教える側に回ることで成長するかもしれない。

町 同じ苦労が理解できる若いメンバーがいると心強いかもしれない。検討したい。

太田 農業を始めるに当たり、苦労するのが作業場の確保です。私も農業を開始後1年ほど取れた野菜を当時住んでいたアパートに持ち帰って、狭いアパートの台所で野菜を洗ったり、袋詰めをしたりしていました。そこで提案ですが、アグリパーク内に塾生用の作業場を造るというのはどうか。

 アグリパークに作業場があれば自然とアグリパークへの出荷も定着しますし、アグリパークの周辺に研修用の農地を用意したりすることで、アグリパークを総合的に新規就農の拠点として活用していく、これこそがアグリパークにしかできないことであり、存在意義だと考えます。

 アグリパークを新規就農者の拠点にするのは大変理想的であるとは思いますが、塾生用の作業場、農機具含め高額な費用が必要で非常に難しい状況です。

太田 杉戸町独自の新規就農の補助金をつくるのはどうか。山口県萩市では、独立自立就農者に月5万円、最長2年間、鹿児島県肝付町では新規就農研修生に1か月20万円プラス家賃補助など、町独自の補助金をつくっております。担い手の奪い合いは既に始まっており、地方ほど必死です。首都圏ではまだあまりないのですが、杉戸町が先駆けて独自の補助金をつくるというのはいかがか。

 呼び水になるなどのメリットがあると考えますが、まずは、明日の農業担い手育成杉戸塾、農のサポーター育成塾、この2つの事業を柱として新規就農者の確保、育成に努めたいと考えております。

太田 補助金や制度などを他市町村より少しでも早く充実させて、杉戸町が自ら「新規就農者が集まる町杉戸」とキャッチコピーのように名のってしまうのはいかがでしょうか。農業関係の書類や様々な場面で使うようにしていくと、自然と浸透していくと思います。言った者勝ちです。

 杉戸町には担い手塾、農のサポーター育成塾、アグリパーク、広大な農地があるということで、これらの資源を生かすため、キャッチコピーを考えることはとてもすばらしい提案だと考えます。

いつか新規就農といえば杉戸町と認識される日が来るかもしれません。

太田 まずは、都心から一番近い農の町であることが杉戸の最大の魅力であると認識をしていただき、それを最大限に生かして新規就農者を集める。新規就農者が集まる町としてまたPRしていくということで、担い手が杉戸町の魅力になる可能性を持っていると考えて取り組んでいただけたらと思います。私も勝手ながら「新規就農の町杉戸プロジェクト」と銘打って取り組んでいきたいと考えております。

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