令和7年3月議会一般質問 まとめ
杉戸町には農業収入保険に加入した農業者に対し、補助金を交付する制度があります。当町が埼玉県内で一番早く策定した誇らしい制度です。この保険は自然災害だけでなく、価格低下、けが・病気で収穫ができない状況なども含めた収入減少を補填してくれるので、農業経営が安定し様々な挑戦もできます。この補助制度について質問します。
太田 収入保険を使用した実績は。
町 雹害や、新型コロナウイルスの影響など、令和4年では16件5,500万円が補償されました。
太田 令和4年はひょうが降りました。野菜は粉々にり、ビニールハウスは穴が空きました。収入保険がなければ立ち直れなかった農家も多くいたかもしれません。農業者の経営努力では避けられない収入減少を広く補償するという、収入保険の役割に助けられました。
太田 補助金まで出して加入促進を進めてきたが、具体的にこの先杉戸町の農家に収入保険をどうして欲しいのか?
町 農業経営の安定化を図るためにリスク管理は非常に重要であり、収入保険はまさにその役割を担う制度です。農業者が減少傾向にある中において、現在農業に取り組んでいただいている方々は、非常に大切な存在であります。収入保険に加入し続けていただき、持続的、発展的な農業経営の実現を目指していただきたいと考えております。
太田 いまの補助制度は、加入促進という役割を終えようとしています。よって、目的に継続加入を付け加えて変化させてはどうでしょうかという提案です。
今は保険加入後3年間の補助で、4年目以降は補助ゼロ円ですが、例えば4年目以降は上限額を減らして補助を続ける。仮にですが、4年目以降の上限額を1万円とした場合、加入対象の110件全件が加入したとしても最終的には年間予算が110万円の補助になります。予算規模も今とほぼ変わらない感じですが、いかがでしょうか。
町 町の補助制度も3年が経過しようとしているところですので、今後の加入状況の推移を踏まえつつ、ご提案も含めまして、今後の補助制度の在り方について調査研究してまいりたいと考えております。
太田 今後農家はますます減っていきます。10年後には今の半数になるという予測です、補助金額も自然と減っていきます。収入保険は手厚く補填金額も大きいので、僅かな補助金が収入保険という制度を通して農家を助ける効果は何倍にも膨れ上がると考えます。全ての農家にとって最適であるとは言えないのですが、大規模に経営している、社員を雇用しているなど頑張っている農家にとってはメリットが大きな保険であり、使い方によっては農家の生活が保障されるような状態になりますので、うまく活用していくべきと考えます。
都心に一番近い農業の町、そして新規就農者が集まる町杉戸として杉戸町独自の農業の補助金制度をつくることによって、杉戸町が農業をアピールする力、武器が増えます。新規就農者を集める武器になります。いま米が高く、食料に不安を持った人が農業に力を入れる杉戸町に魅力を感じ、引っ越し先に選んでくれる可能性もあるかもしれません。国の制度の効果を最大限に生かして杉戸町の農業を守り、他市町村より一歩先を行けるのではないかと考えますので、収入保険補助制度の見直しの検討を要望します。

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